The Golden State Warriors and Jonathan Kuminga find themselves at a crossroads as contract extension talks remain deadlocked. This time, we aim to get to the heart of the matter by examining the positions and perspectives of both sides.
静かだが明確なメッセージ この夏、ゴールデンステイト・ウォリアーズは静かだが決して揺るがない明確な意思を示した。ジョナサン・クミンガは、動かさない。
米国カルフォニア ベイエリアのベテラン記者ティム・カワカミによれば、ウォリアーズは今オフにいくつかのサイン&トレード案を「気乗りしないまま」検討したものの、最終的に撤回したという。つまり、チームはクミンガを動かさず、新シーズンに入っていく決心があるということ。
ただし、チームの問題はここから。契約交渉が進展していない以上、「クミンガはこれからどうなるのか、そしてチームの未来にどんな影響を与えるのか」という問いが浮かび上がってくる。The Playmakerの佐々木クリス GMが分析する。
制限付きFAと言う名の睨み合い まず押さえておきたいのは契約状況です。この夏クミンガは2021年に結んだルーキー契約が満了となり、制限付きのFA となりました。これはウォリアーズが規定の期限までにクオリファイングオファーを提示したためですが、今後CBA(労使協定)のルール上、両者には3つの選択肢があります。
①契約交渉を続けて複数年の契約延長を結ぶ。 ②クミンガが他球団からのオファーを受けて移籍するか、クミンガの契約後にウォリアーズがそのオファーと同条件で(しぶしぶ)引き留める。 ③クオリファイングオファーの条件で、1シーズンともに戦う。
今回この3つの選択肢を踏まえながらウォリアーズとクミンガがどのような岐路に立たされているのか解説していきます。この夏、制限付きFAだったクミンガに対してウォリアーズは他の29球団よりも好条件を提示できる立場にいたのですが、実際には2年4,500万ドル程度 (2年目は無保証のチームオプション)だったとESPNが報じています。これは選択肢①に当たりますが、クミンガ側が望んでいたのは年3,000万ドル前後の3年保証契約。両者の間には大きな差があるのです。
この延長契約がシーズン開幕までに合意に至らなければ、先述した②か③のシナリオが考えられます。とりわけ②については、他チームのオファーシートにマッチすればクミンガを引き留められますが、マッチしなければ2021年ドラフト7位指名した選手をそのまま無償で手放すこととなります。ただし、他のチームにキャップスペースが乏しいことをウォリアーズ側も理解しているため、自分たちのオファーがクミンガにとってこのオフに結べる最良のものという交渉のスタンスを崩さないのです。
クミンガとの交渉では優位に立っているようにも見えるウォリアーズですが、この件が落ち着かない限りキャップスペースの目途が立たず、他の補強に動けないという状況も見逃せません。事実、今オフはFAで補強した選手はリーグで唯一ゼロ。アル・ホーフォードとディアンソニー・メルトンとは合意しているとの報道もあるものの、未だ契約には至っていません。このままではわずか10人でトレーニングキャンプを始動することになってしまいます。
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