佐々木クリスが2026 NBAファイナルを振り返り、シリーズを展望する生配信をThe Playmaker公式YouTubeチャンネルにて行いました。

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歴史的なスタートを切ったニックス

2026年NBAファイナルは、早くもニューヨーク・ニックスが2勝0敗でリードするという、多くの人が予想しなかった展開になっている。ゲーム1は105対95、ゲーム2は105対104。どちらも一時はサンアントニオが12〜14点リードする場面があったにもかかわらず、ニックスがロードで2連勝を収めた。

過去にファイナルで2勝0敗になったのは37ケース。そのうち32チームが優勝している。ロードでの2連勝という意味では、1993年のシカゴ・ブルズ、1995年のヒューストン・ロケッツが相手チームに達成した例として挙げられる。それほど希少な状況を、ニックスは作り出している。

このシリーズを支配しているのはタウンズ

ここまでのファイナルMVP筆頭を挙げるなら、カール=アンソニー・タウンズだ。ゲーム1は18得点・12リバウンド・4アシスト・プラスマイナス+14、ゲーム2はファールトラブルを抱えながら21得点・13リバウンド・4アシスト・+11。数字以上に、彼がコート上で生み出している効果は大きい。

ブランソンがベンチに下がっている時間帯でも、タウンズがセカンドユニットを牽引する形でニックスのエンジンになっている。ゲーム1でタウンズがウェンバンヤマとマッチアップした際、ウェンバンヤマのフィールドゴールは11本中2本に抑えられた。スパーズにとって、このタウンズ問題は想定以上の誤算だったのではないか。

ブランソンの数字より大切なもの

ブランソンのフィールドゴール成功率は決して高くなく、ゲーム2のプラスマイナスはマイナス10だった。それでもニックスは勝った。批判の声がなかなか上がらない理由は、彼のアグレッシブさが相手に恐怖心を植え付けているからだ。

例えばゲーム2の3クォーター。ブランソンがアタックしたことで、相手の過度なリアクションを引き出し、コーナーのシャメットが空いてスリーポイントを決めた。ブランソン自身のショットが入らなくても、こういう形で得点が生まれる。2023年以降、プレーオフのクラッチタイムで最も多く得点を稼いでいるのはブランソンで144点。2位のシェイ・ギルジャス=アレクサンダーの84点とは大きな差がある。アテンプトを増やさなければならない選手だからこそ、効率だけで評価してはいけない。

ニックスが本当に勝っている理由

ニックスのオフェンシブレーティングは、ゲーム1が105、ゲーム2が108。プレーオフを通じてきた水準の122と比べると、明らかに低い。それでも2連勝できているのは、ブレない戦い方をしているからだ。

ティム・ダンカン時代のスパーズは、どんな状況でも自分たちから崩れることがなかった。最高峰の争いでは、崩れた方が負ける。今のニックスがまさにその姿勢を見せている。スパーズも12〜14点リードを作れている力はある。ただ、勝負どころの要所でのコントロール、トランジションディフェンスの安定、リバウンド争い、要所でのターンオーバーの少なさ、という点で、ニックスが上回っている。

ゲーム3はマディソン・スクエア・ガーデンに舞台を移す。