レイカーズはプレシーズン1試合目同様にルカ、レブロンが欠場に加えてリーブス、スマートも欠場と主力の多くが欠場。対照的にHomeで戦うウォリアーズは看板選手揃い踏み、昨季途中加入したジミー・バトラー3世も先発に名を連ねて実戦モード。
レイカーズ総評 まずは今回もレイカーズについて。
端的に言うならば「課題が明確であることが収穫」だろうか。 ディフェンスでの連動、コミュニケーションレベルは高いとはいえず、試合の拮抗が崩れた3Qにはカリー、バトラー、グリーンを一気に下げたウォリアーズ相手に40得点を許した。また試合を通じてウォリアーズはカリーが3/5、ムーディも5/7と高確率で3ポイントを決め、気持ちよくプレーさせてしまった。前回(10/4)にも書いた ので割愛するが、またしてもレディックHCが掲げる指針に忠実と言えない内容だった。
レイカーズが昨季ルカを加えた後、レブロン、リーブスと3人が同時起用されたのは21試合。423分間の同時起用で戦績は13勝8敗。オフェンシブレーティグは117.8 - ディフェンシブレーティグ(DEF RTG)は 117.7 - 100回の攻守で見る得失点差=NETレーティングは0.1 と残念ながら傑出していたとはいえない。 注目は、オフェンス面ではリーグ5位相当の数字であるのに対して、ディフェンス面は27位であること。今季はここを15位より優秀な順位で終われるかどうかがホームコートアドバンテージを左右するはず。しかしながら、このプレシーズン2試合はそれを達成できるか疑わしい。それぞれ理由は異なるものの、ルカ、リーブス、レブロンのディフェンス面での課題を考慮すれば、この2試合はチームディフェンスが向上していてもおかしくない。しかし、個人的にハッスルする選手はいても、実際はそうなっていないのが現状だ。
こちらも前回書き記したように、まだまだプレシーズン。何かを断定することは危険だ。しかしながら、今のレイカーズはオフェンスでも、ディフェンスでも“不在”なものが際立って見える。そのひとつはドーリアン・フェニー・スミスとも言える。
レイカーズのペリンカGMは将来のロスター構築においてoptionality=選択肢をさまざま持てる状態を優先してオフのチーム編成を行った中で、昨季のキーマンでフリーエージェントになっていたドーリアン・フェニー・スミスは引き止めなかった。フェニー・スミスが求める複数年契約がGMの中期計画にはマッチしなかったためだと思われるが、昨季も現地12月29日のトレードでフェニー・スミスが加入すると、レイカーズはディフェンスへの姿勢が大きく変わっていた。
これはアンソニー・デイビスがトレードされる前のことだが、1月からレイカーズのチームディフェンスが大きく向上したことはレイカーズファンの記憶のなかでまだまだ鮮明だろう。1月のディフェンシブレーティグは111.8、2月は107.2 - 試金石ゲームもこの期間にいくつか勝利した。しかし、フェニー・スミスのような機動力、運動量と知性を持ってチームディフェンスのハブとなるコネクターは現在のレイカーズには不在だ。これはマーカス・スマート1人が出場して解決できるようにも思えない。悩ましいところであり、レギュラーシーズンでも表面化する危険性がある。4Qに 2WAYプレーヤーやExibit 10プレーヤーのハッスル無くてはゲームはブローアウトとなっていた。スターターで19分の起用ながら16点と爆発したヴィンセントも素晴らしかったが、果たしてシーズン中の役割の中ではこのゲームと同じようなショットセレクションが得られるだろうか。
その中でこのゲームの内容からレイカーズについて3点あげるならば、
①ヴァンダービルト - ローテーション7人目として猛アピール。先発とまではいかないが序列でラレイビアを抜こうというプレーぶり。2023年プレーオフの状態に身体とコンディションは近づいて見える。オフェンシブリバウンドへのクラッシュも流石だ。スマートの状態やヴァンダービルトが放つコーナー3の確率次第では6thマンも狙える可能性を見せている。エナジーレベルではヘイズもソリッドなバックアップセンター。レイカーズにはセンターが必要という議論が今年の2月からひっきりなしに行われているが故に、現在は過小評価されすぎとも感じる。
②ラレイビア - 1試合目同様多くのボールハンドリングを担った攻撃面ではポジェムスキー、ムーディなどの俊敏でドリブルへのディフレクションに長けている選手たちを前にしてドリブルに苦しむ。守備でも相手のメインボールハンドラーへのディフェンスは難しいと感じてしまうシーンが散見された。触れ込み通りの万能性をまだまだ示していく必要がある。
③エイトン - これまでのキャリアを通じて指摘されてきた精神的なムラは確実に存在する。オフェンスでうまくパスを受けられないと、トランジションディフェンスに確実に響くシーンがあった。昨季レイカーズはリーグでもトップクラスの頻度で相手のピック&ロールをスイッチしていたチームだが、今季はエイトンをドロップカバレッジで使うと見られ、引き続きディフェンスの遂行力に注視したい。
八村寸評 ・FG 2/4-プレーメーカーではなく、プレーを完結させるタイプのプレーヤーなのでルカ、レブロン、リーブス不在で1番わりをくっているのは間違いない。
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