Chicago Bulls All-Access: Yuki Kawamura SHOWED OUT at NBA Summer League / オールアクセス:河村勇輝がNBAサマーリーグで大活躍

“To be honest, I don’t practice passing.”
Yuki Kawamura speaking English
「正直、パスの練習はしてないんです」
— 河村勇輝
“I just like watching NBA. Great point guards.”
“I used to watch White Chocolate, Jason Kidd, Steve Nash… every great NBA player when I was a kid. That’s why I can do it now.”
“This is my style. I want to bring the energy from passing and defense—and the no-look pass. Yeah. This is my style.”
「ただNBAを見るのが好きで。偉大なポイントガードたちをね」
「昔はホワイトチョコレート(ジェイソン・ウィリアムス)、ジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュとか、全部見てました」
「それが今の自分に繋がってるんです」
「これが自分のスタイル。パスとディフェンス、そしてノールックパスでエナジーを届けたい」
「そう、これが自分のスタイルですね」
"I'm big. I'm big. MJ fan. That’s why I was so excited to play with the Bulls for summer league.”
「自分はMJの大ファンです。なのでサマーリーグをブルズの一員としてプレーできることに興奮していました」
"Of course I want to get a contract. 
I just want to prove that size Dosen’t matter. I’m not tall I’m five seven, but I believe I can do it.I can play in the NBA. That’s why I got to prove…That size Dosen’t matter, for ever short guy, Asian guys, this is my mission."
「もちろん契約を勝ち取りたい。自分はただサイズは関係ないことを証明したい。背は高くなくて5 feet 7 (170cm)です。でも自分にはできると信じている。NBAでプレーできるとね。それを証明しなきゃいけないサイズは関係ない、背の低い全ての選手、アジアの選手たちのために。それが自分の使命なんです。」

Word from the GM

 このPlayer's Voiceの冒頭にある『正直、パスは練習していない』というコメントは皆さんにある種の衝撃を持って受け止められたかもしれません。しかし、このALL ACCESSで大事なのは彼の革新的創造性の源、インスピレーションがどこからきているのかがわかったことにあるのではないでしょうか。身体作りとともにパススピードも上がった印象の河村選手ですが、『こんなパスもできる』、『こんなパスも出して良いんだ』というイマジネーションが育成年代時に育まれ、阻害されることがなかったからこそ芸術家がキャンバスに自由に絵を描くようにフリースタイルで自由自在にコートを彩ることができているのではないでしょうか。もちろんその革新的創造性を持ち合わせているかどうかは才能によっても左右されるのかもしれませんが、どんな少年や少女も早くからNBAを観て選手たちから学び、遊びの中で試行錯誤を繰り返すことで創造性も広がるはずです。『NBAは最高の教材だ!』を河村選手は地で行く最高のお手本だと思います。

 そして、度々解説や配信でコメントさせていただいている通り、河村選手の過酷な環境への順応スピードはもを見張るものがあります。それはキャリア初のサマーリーグでコート上のパフォーマンスにも表れていました。さらにブルズが公開してくれたこの動画を見るとチームメイトと言葉の応酬から始まっており、冗談に対して"Be careful man"という返しはネイティブそのもの。冗談に対して「(何をいうか)気をつけろよ!」というよりも「冗談もほどほどにしとけよ!」って感じで愛嬌もあります。ゴルフシーンもブルズPRチームが紹介したくなるほど自然体。さらにシューティングでの"easy work!"、"I don't miss"もカメラやコンテンツを意識しながら実に自然でPRが喜ぶツボをついていますね。これからも自然体で自分らしく探究を楽しんで欲しいです。