契約の概要

ESPNのシャムズ・シャラニア記者は、制限付きフリーエージェント(FA)だったジョシュ・ギディーが4年総額1億ドル(全額保証)でシカゴ・ブルズと再契約に合意したと報じました。全額保証でプレイヤー/チームオプションは含まれていないとのこと。

ギディーのここ数シーズンと昨季の飛躍

ギディー(22歳)は2024年のオフ、6月21日にオクラホマシティ・サンダーからアレックス・カルーソとのトレードでブルズ入りしており、2024-25シーズンはアシストとリバウンドでキャリアハイを更新、シーズンスタッツは平均14.6得点、8.1リバウンド、7.2アシスト、1.2スティールで、3P成功率は37.8%。70試合出場で30回のダブルダブル、7回のトリプルダブルを記録しました。

現地2月3日にザック・ラビーンがトレードでサクラメント・キングスに移籍するとオールスター後にギディーのパフォーマンスはさらに上昇。3月22日のロサンゼルス・レイカーズ戦では、スティールの統計が開始された1973-74シーズン以来初の、15得点・17アシスト・10リバウンド・8スティールという歴史的なスタッツを残しました。シーズン終盤はシューティングハンド手のひらの筋肉断裂を抱えながらプレー、自らを証明しようとする活躍でした。

ギディーは2021年NBAドラフト全体6位指名を受けてサンダーに入団、ルーキーイヤーからバスケットIQと類稀なるコートヴィジョンを合わせた高いパス能力で注目を集めてきました。また大柄なガードとしてリバウンドにも積極的で、2022年1月2日にトリプルダブルの最年少記録を更新しています。

明らかな才能はあれど、今オフは、制限付きFAとしての契約交渉は難航。リーグ全体でサラリーキャップに余裕のあるチームが少なかったため、大型オファーが飛び交う状況になりませんでした。

今オフの制限付きFAにはThe Playmaker 佐々木クリス GMが取り上げたジョナサン・クミンガやクインティン・グライムズがいまだに残されています。ギディーの契約合意がこの交渉にもどのような影響を及ぼすのか、The Playmaker では引き続き注視していきます。

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