2025年10月4日に行われたプレシーズンゲームを佐々木クリスがレビュー!
ロサンゼルス・レイカーズ 81-103 フェニックス・サンズ
レブロン、ルカに加えてスマート、ヴィンセントが欠場。
TOP6-7選手のうち3人が休む中、八村選手がどのようなプレーを見せるのか注視する中でレイカーズは試合勘があるとは感じない内容。
競争心と組織だったプレーの欠如が攻守で散見され、フロアダイブでブルックスまで飛び込むサンズとは対照的にみえた。
レディックHCがキャンプ初日から謳うチャンピオンシップに値するコンディション「Championship shape」、習慣「Championship habits」、コミュニケーション「Championship communication」が高いレベルで行われていたとは言えない。
プレシーズン1試合目で何かの結論を出すのはあまりに短略的である上に、これまでもレイカーズはレブロンのスイッチに合わせてチームも上げたり下げたりという風潮がある。
その中でこのゲームの内容から3点あげるならば、
①リーブスのプレーは流石だった。今季セカンドユニット+リーブスで彼に完全に託す時間帯も増えるだろう。vs サンズ戦はリーブスに次ぐボールハンドリングを行っていたのはラレイビア。
②相手のメインボールハンドラーへのディフェンスに課題があるレイカーズ。今季この任務を主に担うのはスマートなのか、八村なのか。このゲームではヴァンダービルトがブッカーにマッチアップ。
③エイトンの活用。エイトンのモチベーションが大きな鍵となる今季。レイカーズはルカ、レブロン不在で意図的に彼を乗せようとしていた。ディフェンスでも2ブロックを記録したエイトンだが、ピック&ロール ディフェンスやリムプロテクションは今後も見ていきたい。
八村寸評
(23'27出場・11点・3リバウンド・2スティール)
レイカーズのチーム作りを鑑みるとともに、プレ初戦を分析した限りでは、八村選手のチーム内でのOFFの役割は大きく変わらないだろう。
ただ、これは決して悪いことではない上に、本人もこの夏に日本で語ったように、いかにルカやレブロンを支えるプレーを突き詰めて行けるかが重要だ。
さらに契約最終年のシーズンを迎える中でより多くのことや、新しいことをやるよりもここ2シーズン見せてきた精度の高さで主力を支えてルカとのフィットをアピールするのが最重要任務。
その上でで適切な危機感を携えてリバウンドができるか、ドライブ時の状況判断を向上させられるか、細部にこだわっていくことが重要となる。
その点、得点は二桁11点とはいえ、FGは3/12。コーナーからの3Pが0/2、リム周りのレイアップが0/3では十分と言えない。次戦のウォリアーズ戦では挽回すると思われるが、一戦一戦の大切さは強調しておきたい。
個人的には今季も開幕から先発を務めるのは濃厚。ただし、それは攻撃での絶対的な安定感と及第点以上の守備があってこそ。
今後、ルカを中心に中長期的な計画を進めるレイカーズの新シーズン開幕がいよいよ迫ってきた。レディックの契約延長もおそらくルカからの信任の証。球団の方向性は定まっている。八村選手にもルカから絶大な信頼と同様の結果を掴んでもらいたい。それがシーズン前の延長であっても、シーズン後の残留であっても。